パルマジャパン国際短編映画祭国内プログラマーのじぇれ氏による珠玉の短編セレクション!

第1弾は注目の若手女性俳優特集。

『super sunset』、『マチコの部屋』、『一つ屋根の下』、『これから二人で、ケアンを置きに』、『ice of giraffe』の5作品です!


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『super sunset』

監督:沖田かおり、女性俳優:成瀬亜未

<あらすじ>

「主演映画が福井で上映されるまで実家には帰らない」と宣言し、上京したアミ。都会に疲れ、女優の夢にもなかなか届かないまま、地元福井に帰ってきてしまう…

<コメント by じぇれ>

夢に挫折しかけた女性が故郷に戻り、予期せず自分の原点と向き合うことになる。沖田かおり監督のあたたかな視線が、一歩踏み出す勇気を与えてくれる。主演を務めたのは沖田作品のミューズ、成瀬亜未。彼女の清らかな芝居はアナタの心にゆっくりと沁みいるだろう。


『マチコの部屋』

監督:鬼木幸治、女性俳優:鳥之海凪紗

<あらすじ>

小部屋でくつろぐ包帯女。

突如しつこく鳴り響く電話。

不機嫌そうに電話を取ると…


<コメント by じぇれ>

包帯で顔を覆った女性が受けた奇妙な電話。数々の映画祭を賑わせた『FAAAWWW!!!』の鬼木幸治監督が挑んだ新感覚サスペンス。白石晃士監督『愛してる!』でカリスマSM女王を演じた鳥之海凪紗が体現するダウナーなムードは中毒性抜群!


『一つ屋根の下』

監督:小嶋貴之、女性俳優:実倉萌笑

<あらすじ>

あみが帰宅すると、見知らぬ男性大樹が家でくつろいでいた。母親の新しい恋人だとすぐ察知するあみだが、そこに大樹の後輩ユウキが絡んできて一触即発の状態に。


<コメント by じぇれ>

母親の新しい恋人はホスト⁉ 親に振り回される女子高生の心境を描いたコメディタッチのヒューマンドラマ。今春に劇場公開された『帰ってこなかった男』の小嶋貴之監督×実倉萌笑コンビ、最新短編。実倉ののびやかな演技に思わず頬がゆるむ。


『これから二人で、ケアンを置きに』

監督:平一紘、女性俳優:小川深彩

<あらすじ>

島にミサイルが落ちた。ミサイルから放たれた生物兵器により、人々はゾンビと化し、身近な人々を襲い始める。

日常的に虐待を受け、世界の破滅を願う少女椎名と、顔を焼かれ、自殺を考える湯月は、二人で生き延びるため逃避行を始める。


<コメント by じぇれ>

心に傷を負った2人の女性が、非常事態宣言が出された街で出逢い......。堤真一主演『木の上の軍隊』が劇場公開された平一紘監督が贈る、社会派ゾンビ映画。W主演の1人・小川深彩は、シェークスピア作品を上演する劇団The Ad Libitum Playersにて主宰・演出も務める才人。本作でも唯一無二のオーラを放つ!


『ice of giraffe』

監督:Morikawa Nobuyuki、女性俳優:咲貴

<あらすじ>

ひなは孤独や不安を紛らわせるため、精神安定剤やアルコールの過剰摂取、過食などに走る。依存症の悪循環の中で、心身の苦痛は深刻化していく。強い自殺願望を抱きながら、何度も 自殺を試みるがそれは叶わない。世界の端っこでひなは声も無く叫びつづける。


<コメント by じぇれ>

自暴自棄に陥った若い女性の葛藤をビビットに綴った短編映画。Morikawa Nobuyuki監督のアーティスティックなセンスが、心の変遷を鮮やかに炙り出す。『アーバンクロウ』で俳優デビューし、『明日を綴る映画館』では主題歌も担当した咲貴が、本作では過酷な役作りに挑戦したのも見どころ。